◆2016.3.8up◆女性の健康、この20年そしてこれから

2016年3月8日

「ほんとにもう20年もたったの?」。3月5日、日本プレスセンターで開かれた当協会の「20周年記念フォーラム」。ほぼ満席の会場で、ふと浮かんだ思いです。20年といえば、赤ちゃんが成人に達する年齢。わが身に引き寄せれば、それだけ馬齢を重ねたということ(なぜか、その実感はないのですが)。

 

会の発足当初、更年期症状に悩み思いつめて電話してくる女性たちの声に真剣に対応していた頃から20年の時間軸を経て、変わったと思うことの一つは、情報の得やすさです。当時はスマホはもちろんケータイも普及しておらず、疑問は即ネットで検索という手段もありませんでした。では、情報が得やすくなったいま、女性たちの悩みや疑問は解消されたのかといえば、そうは言い切れない様子が、当協会の健康相談対話士が受ける電話の声からも伝わってきます。

 

「ネットにはこう書かれていたけれど」「実際に体験してどうだったか」さらに「医師に質問しにくくて」など、再確認したい事柄を相談対話士に直接話すことで再確認し、次のステップに進んでいく方が多いと感じます。また、実際に顔を合わせて話しあう「メノポーズ・カフェ」の取り組みを含め、生情報に接する機会の重要さは、報化社会がすすむほどより重要さを増している気がします。

 

当日は、第1部「女性の健康とワークライフ・バランス アワード」表彰式が行われ、続く第2部「フォーラム」では、三羽良枝理事長の「20周年を振り返って」のスピーチでこれまでの歩みを再確認、当協会名誉会頭の寬仁親王妃信子殿下のご祝辞ではご自身の不調で苦しまれた体験を率直に語られたことに驚きと大きな感動が広がりました。20周年記念事業「現代版女性の養生訓・輝く女性の健康五七五」の発表で、4818作品の中から大賞に選ばれた二葉淑さんが、繰り返すぎっくり腰の実感から生まれた作品と話されたのも納得でした。

 

盛りだくさんのプログラムの中で、脚本家・中園ミホさんのトークショーでは雑誌「クロワッサン」副編集長の越川典子さんが巧みに話題を引き出し、Yフィットネス主宰・山岡有美先生によるリラックス体操で会場全体が和みました。

 

その中で、水沼英樹教授による講演「女性の生涯を通した健康課題と最新女性医学」は、これからの女性の健康の方向性を知る上で、一般の女性にとっても、当協会の活動にも多くの示唆に富む手応えのある内容でした。例えば、妊娠時の高血圧や高血糖はその後の女性の健康リスクにもつながり早期の対応が欠かせないなど、超高齢社会を生きる女性の健康寿命を伸ばす上でも重要なエビデンスです。

 

1つ、当協会が一歩先を行っていると自負してもよいのではと内心思ったのは、女性の健康を生涯を通した大きな流れでとらえてほしいといち早く主張してきたこと。この20年の間に女性の生き方は大きく変わってきています。子育て期と更年期が接近、さらに介護が重なり、しかも40~50代で仕事をもつ女性は当たり前になっている時代。そんな多忙な中でも、自分の健康と美のためにも、ささやかな取り組みを続けることは忘れない。そんな人任せでない健康づくりを20周年から先も続けていきたいものです。(Y)

 

 

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