◆2017.06.19up◆紫陽花の季節の“湿邪対策”

2017年6月19日

 梅雨には紫陽花、暦では長雨による“湿邪”に気を付ける時期ですが、近頃は雹が降ったり天も乱調ぎみ。天候不順の影響は当協会の電話相談に寄せられる女性たちの不調にも見られ、心と体の“ 湿邪対策”の必要を感じます。

 

 そんな中、目に留まったのが「手指の痛み更年期症状かも」との記事(6月13日付東京新聞)。ヘパーデン結節など、更年期以降の女性に多い手指の痛みに、女性ホルモン・エストロゲンに似た働きをする大豆由来の成分・エクオールが、効果があったという内容です。「年のせい」「使いすぎ」などと云われ、進行すると関節が変形する疾患だけに、女性のQOLを守る上でも注目したい情報です。発案者は、東京の「四谷メディカルキューブ」手の外科・マイクロサージャリーセンターの平瀬雄一センター長。最近の研究で、エストロゲンには腱や関節を包む滑膜(かつまく)の腫れをとる作用があることがわかり、エクオールを手指の痛みに用いる着想につながったとか。(この成果は4月に名古屋で開かれた「第60回日本手外科学会学術集会」で発表されました。)

 

 ところで、女性の“湿邪対策”では尿もれも密かな重要課題。女性ホルモンの減少で骨盤底筋がゆるみ、妊娠出産や手術の影響など、尿もれや頻尿に悩む女性は少なくありません。腹圧性尿失禁、過活動膀胱、切迫性尿失禁、骨盤臓器脱(POP)など原因は様々ですが、受診はためらいがち。しかし、最近は女性泌尿器科への認識が高まり、手術も大きく変わってきたと言われます。JPOPS(日本骨盤臓器脱手術学会の略。音楽とは無関係)は、泌尿器科・婦人科・外科の医師たちが一堂に会して臨床経験や課題を議論を重ねる場。腹腔鏡下手術が増え、メッシュを使わない術式が見直されるなどの動きもあり、女性泌尿器科で相談し解決の方法が見つかればと思います。治療法や元体験者の話、医療機関リストなどは「改訂2版女性泌尿器科へ行こう!」(MCメディカ出版)に

 「改訂2版女性泌尿器科へ行こう!」→こちら

 

 梅雨時は湿気でヘアスタイルが乱れがち。女性ホルモンの減少で髪が細くボリュームが減るのも悩みです。髪を守る基本は良質のたんぱく質を含む食事・睡眠・運動の3つの生活習慣が基本と、髪のエイジング対策に詳しい浜中聡子院長(ウイメンズヘルスクリニック東京)が著書で。これこそ 究極の“湿邪対策”でしょう。(Y)