◆2017.08.07up◆暑気払いと女性の健康の勉強会から

2017年8月9日

 「暑いですね」が、“枕詞”になりそうな毎日。当協会では先月、相談対話士や事務局スタッフの暑気払いを開き、さらにいつもの頑張りで、女性の健康に関する勉強会も併せて行いました。

 

 この日のテーマは「月経困難症や過多月経とIUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)」。IUSは、黄体ホルモン剤のついた小さな器具を子宮内に装着して(医師が行う)、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ仕組み。避妊(この場合は自費)の目的以外に、月経困難症や過多月経では月経血の量が少なくなり痛みも軽減され、その治療には健康保険も適用されます。

 

 IUSに女性たちが注目する点は、黄体ホルモン剤が子宮内膜だけに作用するため全身への副作用が少なく、一度装着すれば5年間有効で、飲み忘れなどの心配もないこと。また、更年期世代の女性では、HRT(ホルモン補充療法)を受ける際に、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ黄体ホルモン剤の服用による不調を避けられるなど(ただし自費)。閉経が近づく不安定な時期には、月経血が増えたり、予想外の妊娠による中絶の例などもきかれ、こうした点でも婦人科医に相談してみてはと思います。

 

 ところで、現代女性が生涯に経験する月経はおよそ450回。20歳ごろから多くの子どもを産むことが多かった時代の女性では約50回だったのに比べると、いかに増えたかがわかります。その影響として、月経困難症や子宮内膜症の増加、さらに不妊や卵巣がんのリスク増加なども指摘されています。月経痛ぐらいと我慢せず、早めに婦人科で適切な対応を受けることは、将来の健康を守ることにもつながりますと、以上は勉強会の報告です。

 

 さて、最近読んだ本『「赤ちゃんポスト」はそれでも必要です』(田尻由貴子著 ミネルヴァ書房)には、望まない妊娠で生まれた赤ちゃんを匿名で受け入れてくれる「こうのとりゆりかご(赤ちゃんポスト)」(熊本・慈恵病院)を頼ってくる若い女性の切羽詰まった実情が、リアルに描かれています。少女たちが避妊で身を守る方法を知っていたら、自分の人生を守ることにもつながったのにと、IUSを含めて強く考えさせられました。 

 

 水分補給に気を付けて、元気に夏を乗り切りましょう!(Y)