女性活躍 企業の取り組み メドトロニックソファモアダネック株式会社

2018年1月15日

女性活躍のために、働く人の健康増進や健康に配慮した職場環境づくりに先駆的に取り組む企業・団体の皆さまにお話をうかがいました。
どのような経緯で社内での取り組みが始まったのか、現在どのようなことに取り組んでいるのかなど、ご紹介していきます。
第2回 メドトロニックソファモアダネック株式会社 
バックナンバー 第1回 バイエル薬品 

メドトロニックでの女性活躍に向けた取り組み ~Medtronic Women’s Network (MWN)~

廣谷美弥子様
メドトロニックソファモアダネック株式会社 
スパイン事業部 マーケティング
プリンシパル プロダクト スペシャリスト

 

 

グローバル共通の枠組みを活用して日本でWomen’s Networkを立上げ

 

医療機器、医療サービス、ソリューションを世界160カ国以上で提供しているメドトロニックは、日本でも14の事業分野をもち、各種医療に貢献しています。廣谷さんは同社で超高齢社会において増加し続ける椎間板ヘルニアや骨粗鬆症による圧迫骨折などの脊椎疾患の治療に用いる医療機器脊椎インプラント(金属製のボルトやナット)を扱う事業を担当しています。骨粗鬆症が進行し脊椎の圧迫骨折が起こると、寝たきり等重症化してしまうリスクがあります。早期に社会に戻れる手術治療など、先進治療の普及も業務の一つです。
同社では世界中の各拠点でMedtronic Women’s Network (MWN)という活動が1990年から始まっていました。職種や人種を超えて女性社員が自主的に集まり活動をしていたものでしたが、2010年にはグローバル全体で組織化され、会社としても支援する活動となってきました。そして日本でも立ち上げることとなり、廣谷さんほか事業分野を越えて数名が集まり、コアとなって2012年に活動を開始しました。

 

女性に役立つ勉強会や相談会を有志活動の中で実施

 

「立ち上げることは決めても、実は何をしていいかわからなかった状態でした。そこで誰がどんなことを欲しているか、全社員向けにアンケートを実施したのです」と話されたように、初期の活動は本当に手探りだったそうです。アンケート結果で希望が多かったのは子育て関連で、特に子育て世代及びこれから母親になっていく育児未経験者たちが、先輩の声や情報交換、ネットワーキングなどを欲していることが見えてきました。
そうした声を受け、交流・情報収集にも役立つランチミーティングやゲストを招いた講演会などを実施しはじめました。活動目標としては「単に女性の活動機会を増やすということではなく自らの意思でキャリアを切り開いていこうとしている女性を応援する」「性別に関わらず社員が互いににキャリア開発をサポートしあい、長期にわたり成長し活躍できる職場環境とする」の二つを定めています。
現在ではリーダー、サブリーダー、コアメンバーが主体となりながら、事務局や経営幹部の支援も含む組織化が進み、毎回の企画を進めています。社長や経営幹部も出席し、外部ゲストによる基調講演を催す総会は、年々参加者が増えてきました。一方、プログラムの中では働く女性社員や男性上司などが登壇するパネルディスカッションなど身近な課題を共有しあう仕掛けも工夫されています。他にも「ワーキングメンバーが地方の支社・営業所へ訪問してワークショップを実施することもあります。抱えている課題に対するアドバイスや支援ができることを目指して、少しずつ続けています」と話すように、各支店へのキャラバン活動にも力を注いでいます。コアメンバーだけではなく様々な形で社員が参画しており、社会貢献活動や健康啓発、寄付活動にも広がりが進んでいます。

 

男性幹部社員も「女性の健康検定」を受検

 

Medtronic Women’s Network (MWN)の活動への期待は、アンケートでは出産・育児に関する声が多く寄せられたものの、幅広い世代、多様な立場の女性が働くなかでは、ライフステージに併せたキャリアプランニングや健康意識が大切になってきます。世代を問わず知識を深める活動の一つに使われたのが「女性の健康検定」でした。世代ごとの健康意識の促進に使えるほか、男性幹部社員も複数受けているのが同社の特徴です。
「女性の健康とメノポーズ協会に講演をお願いした際、講演終了後に『女性の健康検定』受検の希望があり、全社から希望者を募る形でまず始めてみました。受検した社員からの評価は好評で、2年目はその声を紹介しつつ、関心がある社員を募集して団体受検をしました。管理職の男性から、『受けてよかった』という感想があり、顔写真付きで社内紹介で使わせてもらいました。そのインパクトはあったようで、3年目には更に多くの男性社員が受検する結果になりました」と語る通り、団体受検制度を活用して合格した社員の数は、50名以上(3年目まで)にのぼっています。

 

社内横断活動により広がるネットワーク

 

廣谷さん自身、Women’s Networkの活動を通して全社横断的なネットワークができてきたと言います。「部の垣根を越えた活動を行ったからこそ、社内の各部署に知り合いが増え、本業の仕事もやりやすくなりましたね」「グローバルのCEOが来日した時に、この活動を直接報告する機会がありました。ダイバーシティを進めている会社の本気度を感じます。」というエピソードもあり、日本での意欲的な活動はグローバル本社にも届いています。社員の課題や不安に寄り添い、試行錯誤しながら続けている活動は、他の組織でも参考になるヒントが詰まっています。

 


メドトロニックソファモアダネック株式会社
脊椎固定インプラントなどの脊椎脊髄疾患を中心とした治療機器の提供
所在地:553-0003 大阪府大阪市福島区福島7-20-1 KM西梅田ビル
URL:http://www.medtronic.com/jp-jp/index.html
2016年度「女性の健康とワーク・ライフ・バランス・アワード」推進賞受賞
「女性の健康検定」受検者85人(2017年実績)