◆2017.12.19up◆この一年、ある日の街角で

2017年12月19日

 いよいよ残すところあと10日、気ぜわしさがつのります。この一年を振り返って、自分自身、そして友人や知人にもけっこう“事件”が多かったことが思い返されます。その中には、貰い事故のような怪我や、これまで経験したことのない腰の激痛、さらに親御さんとの突然のお別れもあり、日々、気を付けて生活しなくてはと思ったことです。

 

 気を付けるといえば、街でも気になる方をお見かけすることが増えたように思います。先日も、白髪の高齢女性が交差点で佇んでいるので、「ご一緒に渡りましょうか」と声を掛け、体を支えながらゆっくり横断歩道を渡ったものの、女性はそこで立ち止まったまま。「どちらへ?」と尋ねると「孫が来てくれますので」。でも寒空にコートも着ずバッグも持たず。認知症?の一語が頭をかすめたが、それ以上は訊けず。あの後どうされたか、いまだに気になっています。

 

 そうかと思うと、夕方のラッシュ時、新宿駅で乗ってきた女性が優先席に空席がないと見ると降りて行くのに、バッグにつけた「マタニティマーク」がチラリ。急いで席を立って、ホームにいる女性に「席空いてますよ」と声を掛けると「次の電車を待ちますから」と遠慮。「いいから早く乗って」とせかすとようやく座ってくれた。この様子を見ていた男性が、今度は私に「どうぞ」と席を譲ってくれた。小さな「マタニティマーク」から生まれた一瞬の車内ドラマでした。

 

 働く女性が増えていますが、妊娠中の通勤電車は大きな負担。マタニティマークは、そうした方への気遣いを促す目印。でもスマホを見ていたら小さなマークに気付かなかったかも。最近は駅構内でも目の不自由な方に近くにいる方が気を付けるよう促すアナウンスがあるが、「そういうとき、お手伝いしましょうかと一言声を掛けてもらうと助かります。いきなり腕をつかんだりされるとびっくりするので」と教えてもらったことがあります。これなら気軽に声を掛けられるし、「いいえ大丈夫です」と言われたら、そのまま引き下がればいいだけ。車内で赤ちゃんが泣きやまず困っているとき、バギーと荷物と赤ちゃんを抱えたお母さんが階段の前で立ち止まっているときなどにも、気軽に声を掛けてみよう、そんなことを思っているこの頃です。

 

 くる年が、平和でみんなが安心して暮らせる年になりますように。 (Y )