◆2018.7.13up◆西日本豪雨災害といのちの大切さと。

2018年7月13日

メッセージ

 荒れ狂う濁流があふれて家々を襲い、崖崩れが土煙をあげて道を塞ぐ。何よりこんなにも多くの人命が失われる事態になろうとは――西日本豪雨災害では、自然災害の恐ろしさを改めて突き付けられた思いです。猛暑の中で頑張っておられる被災者の方々には、支援の手が一刻も早く届くよう願っています。

   

 ところで、梅雨明けから続く猛暑の影響は身近なところにも。隣家で独り暮らしの80代の友人が入院することになったというのです。「この暑さで母の状態が心配なので」と息子さんからの電話。友人は、数年前に夫を看取って以来、持病はありながらも食事は自分で用意し、週末に息子さんが様子を見に来るという生活。しかし、この猛暑ではそれも危険と判断されたらしく、超高齢社会の現実を知らされた思いです。

   

 そんな中、普段は深く考えることも少ない生きることの大切さが静かに伝わってくる、そんな貴重な機会に出会いました。それは、先日発表された「がんと生きる、わたしの物語。絵画×写真×絵手紙コンテスト」(第8回リリー・オンコロジー・オン・キャンバス)の受賞式でのこと。表彰された8人の方々のスピーチはほんの2、3分ずつ。がんのタイプも、受け止め方も、暮らしのあり様もさまざまながら、作品に込めた思いを飾り気のない言葉で話される中から、一日一日を生きることの大切さが自然に浮かび上がってきて、胸に沁みました。

   

 羽がボロボロになりながら2000キロもの長旅を飛んでくるという蝶の姿に自分の生き方を重ねた写真「あさぎまだら」、再発しながらも現役で働き続けたいとの願いをネクタイをしたダルマに込めた絵手紙「七転び八起き」、がんと分かっても前向きに力強く生きる母の笑顔を周囲にも広げたいと描いた娘さんの絵画「笑顔の花」などなど。多くの方に見ていただきたいと思っています。(これらの作品とエッセーは、「第8回リリー・オンコロジー・オン・キャンバス」のウェブサイトで見ることができます。)

   

 西日本豪雨災害のことに戻ると、水害のあった地域のハザードマップをパソコンで見てみると、以前から危険が予測されていた地域もあります。地震、水害、火山、加えて原発も抱えた日本列島に住む者として、先ずは自分の住む地域の安全から確認しておく必要がありそうです。(Y)


   

リリー・オンコロジー・オン・キャンバスとは、 がんと告知された時の不安、がんと共に生きる決意、そしてがんの経験を通して変化したご自身の生き方など、言葉だけでは伝えきれない想いを絵画・写真・絵手紙で表現していただき、多くの方々と分かち合っていただく「場」です。
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