「更年期と加齢のヘルスケア研究会」第2回学術集会 


「更年期と加齢のヘルスケア研究会」第2回学術集会 

更年期からの美と健康を求めて

2003年11月23日(日)、エステック情報ビル(東京都新宿区)にて、第2回「更年期と加齢のヘルスケア研究会」学術集会が開かれました。
今年のテーマは「更年期からの美と健康を求めて」。
全国から、更年期医療の専門医だけでなく内科系や整形外科でアンチエイジングにかかわる医師や、薬剤師、看護師、保健師などの医療従事者(コメディカル)、そのほか更年期の医療と健康に関心を持つ人々が一堂に集まり、活動や実践の報告ともに活発な意見交換が行なわれました。

更年期のスキンケアや性の問題などをも取り上げる
午前中の第一会場で行なわれた「更年期からのヘルスケア」では、「更年期からのスキンケア」(安木良博・東京都立大塚病院皮膚科部長)や「更年期女性とエクササイズ」(稲次潤子・乃木坂いなじクリニック院長)、「更年期からの性」(村崎芙蓉子・女性成人病クリニック院長)などの講演とシンポジウムがありました。
加齢によるシミ・シワだけでなく、更年期には皮膚のかゆみや乾燥、ぴりぴり感、手荒れなどの皮膚(肌)トラブルに悩む人も多いものです。
ここでは「皮膚角質層のセラミドが低下するなど、更年期の皮膚トラブルでは加齢による変化が影響するとともに、清潔思想(洗いすぎ)、住宅の気密性や過剰暖房、内科的な問題、心理的な要素(家庭の問題など)も関係している」(安木先生)といった話も聞かれました。
また、健康のために運動をどのように取り入れたらいいか、性について他の人はどう考えどんな悩みを持っているのかなども、とても切実な問題です。会場からも質問が飛び、興味深いシンポジウムでした。

同時に、第二会場では一般演題の発表と討論が行なわれました。
こちらでは、「HRT継続に適切なインフォームドコンセントが著効を示した症例について」(江藤亜矢子看護師・小山嵩夫クリニック)、「更年期、加齢への未病医学的アプローチ」(劉影・未病医学研究センター)、「リウマチ外来に訪れる更年期障害患者」(宮地清光・医療法人慶進会慶宮医院、小山嵩夫・小山嵩夫クリニック院長)などが行なわれました。

特別講演1.2
昼食の時間をはさんで行なわれた特別講演では、麻生武志・東京医科歯科大学大学院教授/日本更年期医学会理事長による「女性ヘルスケアにおけるコメディカルの役割」と、若松信吾・東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所教授による「更年期からの皮膚を美しく保つために―美容医療 最近の話題から―」がありました。
コメディカルとは、医療の現場で医師とチームを組んで仕事をする看護、薬剤、栄養、検査、カウンセリング、運動療法などの医療技術者をさすことばです。
受診する側にとって、更年期の症状や心理を理解するコメディカルスタッフが増えることは非常に待ち望まれることです。
また、スタッフが育成されることとともに、それが特殊技能として認められ、報酬の対象ともなる医療システムが作られていくことにも関心を持っていきたいと感じます。

「メノポーズを考える会」もラウンドテーブルを持ちました
午後は「“更年期からが人生”―更年期から楽しく過ごすために―」を大テーマとしてラウンドテーブルディスカッションが行なわれました。
「ホルモン補充療法Q&A」(野末悦子コスモス女性クリニック院長)、「更年期からのいきがいをどうつくるか」(医療ジャーナリスト安井禮子氏)、「更年期から元気になるサプリメント(医薬情報研究所・堀美智子氏)などなど12のラウンドテーブルが設置され、出席者はそれぞれ興味を持ったテーブルのディスカッションに参加するという形です。
メノポーズを考える会でも「更年期医療の現状―よりよい医療を受けるには―(三羽良枝・当会代表)」というテーブルをもち、「女性専用外来に期待すること(佐藤淳子・都立大塚病院看護長)」と合同形式でディスカッションを行ないました。

<更年期と加齢のヘルスケア研究会>

小山嵩夫(小山嵩夫クリニック院長)が代表世話人となり、コメディカル、内科系、整形外科などを含めた医師、ジャーナリストら更年期に関心のあるすべての人たちを対象として、更年期に関する正確な知識の普及と医療水準の向上を目指して設立された会であり、当会代表三羽良枝も世話人として参加しています。
(※「更年期と加齢のヘルスケア研究会」は学術研究会であり、患者会とは主旨を異にしています)
また、毎年一度こうした学術集会を行なっています。
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