HRT投与方法・薬の種類

チャートで見る「HRT利用の仕方」
 チャートで見るHRT(ホルモン補充療法)使用の仕方・薬の種類と特徴

HRT投与方法

「月経があるかどうか」、「どのような症状か」によってHRTの利用のしかたは変わってきます。 更年期に詳しい産婦人科、更年期外来の専門医に相談しましょう。

血液検査、尿検査、子宮・卵巣超音波、
乳がん検診、細胞診、骨量測定など各種検査
手術により子宮を
摘出している場合
(子宮がない)
短期間(2〜3ヶ月)
だけHRTを行う場合
主に閉経して
5年以上経過で、
月経様の出血を
望まない場合
閉経して5年以
内か、月経様の出
血があってもよい
場合
エストロゲンのみ連続使用

錠剤または貼付剤を連続で使用、または1ヶ月のうち3週間使用して1週間休むなどの周期的に使用する
エストリオールのみ連続使用

エストロゲンの中で最も作用が弱いので、症状が軽いとき、閉経前後で骨粗しょう症や膣の萎縮症改善のために使用する
エストロゲンと黄体ホルモンを連続使用

最初は不定期的に出血があるが、半年を過ぎる頃から少なくなり、やがてほとんど出血は消失する
エストロゲンの連続使用と黄体ホルモンの周期的使用

黄体ホルモンは1か月のうち12〜14日連続し残りの期間は休薬する
出血は起こらない 黄体ホルモンを飲み終わる頃に出血




HRTに用いられる薬

国内でHRTによく使われているエストロゲン製剤

    成分名 用量 薬剤名
エストロゲン
単剤
飲む
(錠剤)
結合型エストロゲン 通常量 プレマリン錠
エストラジオール 低用量 ジュリナ錠0.5mg(1錠)




貼る
(パッチ)
エストラジオール 通常量 エストラーナ 0.72mg
フェミエスト 4.33mg
低用量 フェミエスト 2.17mg
塗る
(ジェル)
エストラジオール 通常量 ル・エストロジェル 0.06%(2プッシュ)
ディビゲル1mg(1包)
低用量 ル・エストロジェル 0.06%(1プッシュ)
エストロゲン
黄体ホルモン
配合剤
飲む
(錠剤)
エストラジオール/
レボノルゲストレル
通常量 ウェールナラ配合錠
経皮吸収・貼る(パッチ) エストラジオール/
酢酸ノルエチステロン
通常量 メノエイドコンビパッチ
※この他、エストリオール製剤のエストリオール、エストリール、ホーリンVがあります。

国内でHRTによく使われている黄体ホルモン製剤

  成分名 薬剤名
飲む
(錠剤)
酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)
プロベラ、プロゲストン錠、ヒスロン錠
ジドロゲステロン デュファストン
ノルエチステロン ノアルテン錠
黄体ホルモンは、子宮内膜の増殖を防ぎ、子宮体がんを予防する目的に使用するもので、子宮を手術などで摘出した人には使いません。また、処方はじめの3ヶ月間は黄体ホルモンなしでも子宮内膜に影響しないことがわかっています。

HRT製剤の「今」を知るキーワードについてはこちらをご覧ください。

(監修・小山嵩夫クリニック院長・小山嵩夫)

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