HRT Q&A HRTの使い方、使い始めの疑問

HRT Q&A
 HRTの使い方、使い始めの疑問

HRTとは何か?
HRTの使い方、使い始めの疑問
HRTのリスクと副作用に関する疑問
HRTに関するその他の疑問
症状、療法別の疑問
HRTの使い方、使い始めの疑問
1 HRTにはどんな投与法がありますか?
2 周期的療法とはなんですか?
3 持続的併用療法とはなんですか?
4 単独投与法とはなんですか?
5 HRTを始める前に、どんな検査が必要ですか?
6 HRTの効果はどれぐらいで出てきますか?
7 HRTが効かないこともありますか?
8 HRTを使用しながら、他の薬を飲んでも大丈夫?
9 HRTという治療法が、自分に合うかどうか不安です。
10 HRTを始めたらいつまで続けるのですか?
11 上手なHRTの受け方とは?
12 飲み忘れ、貼り忘れたらどうなりますか?
13 HRTを受けるには、どこへいけばいいのですか?
14 内科でHRTを受けてもよいですか?
15 HRTを受けられない人(受けてはいけない人)とは?
16 HRTをしている時、どんなことに注意したらいいですか?
17 HRTは閉経してからでないと受けられないのですか?
 

HRTにはどんな投与法がありますか?

 HRTは閉経後どのぐらいたつか、子宮があるか、出血を望むかどうかなどによって、使う製剤と使用パターンが違い、投与法が3種類あります。
どんなやり方を選ぶのか、まず自分の体の状態を知り、「自分はどうしたいか」を考え、医師と相談して決めていきましょう。

HRTの3つの投与法
 ●周期的療法 ●持続的併用療法 ●単独投与法

周期的療法とはなんですか?

エストロゲンを毎日服用し、一ヶ月の半分(10〜12日間連続)にプロゲステロンを併用する方法です。プロゲステロンを飲み終わった後にたいてい生理のような出血が起こります。これは厚くなった子宮内膜をはがし、子宮内を掃除する役割を果たしています。子宮のある人への投与法としては、現在、もっとも一般的なHRT処方となっています。

持続的併用療法とはなんですか?

エストロゲンとプロゲステロンを毎日服用する方法です。この方法では、最初の半年間ぐらいに不正出血を見ることがありますが、薬の投与量を変えることで出血をコントロールすることができます。閉経後数年たち、周期的な出血を望まない人に向いています。

単独投与法とはなんですか?

エストロゲンだけを毎日服用する方法です。子宮を摘出した人はプロゲステロンを使う必要はないのでこの方法を行います。また、子宮のある人でも、お試し的に短期間の(3ヶ月以内など)HRTを行う時は、エストロゲン単独で行ないます。

HRTを始める前に、どんな検査が必要ですか?

まず更年期指数(SMI)などを用いた問診で症状をチェックします。 →更年期指数(SMI)
血液検査でエストロゲン(E2)と卵胞刺激ホルモン(FSH)をしらべます。その結果、、
●血中のエストロゲン(E2)が30pg/mL 以下
●卵胞刺激ホルモン(FSH)が30mIU/mL 以上
ということになればHRTの適用が効果があると考えられます
さらに、肝機能、コレステロール、貧血・血液凝固、尿検査、乳がん検診、子宮頸がん、体がんの検診などを行います。

HRTの効果はどれぐらいで出てきますか?

HRTは即効性があるとされ、多くの人は始めてから数日〜3ヶ月ぐらいでホットフラッシュや不眠、膣炎、皮膚のかゆみ、目の乾きなどへの効き目を感じるようです。症状によっては数ヶ月たってから効き目を感じるものもあるようです。

HRTが効かないこともありますか?

HRTの感じ方は人それぞれです。ある人は「イライラやうつが解消された」と感じ、またある人は「肌のかゆみがなくなったが、イライラや不眠は変わらない」と感じています。これは、更年期の症状が人それぞれであることとも関係しています。
HRTは体内にエストロゲンを補充する療法なので、その症状がエストロゲンの低下により起こっているものなら改善されますし、それ以外の原因によるものならば改善されない(ほかの療法を探してみる)と考えるといいでしょう。

HRTを使用しながら、他の薬を飲んでも大丈夫?

乳がん、子宮がん、血栓症の治療薬を処方されている時は、HRTを行うことはできません。また、血糖降下剤とHRTを併用すると、血糖の降下作用を弱める働きがあります。
それ以外は、HRTを風邪薬や頭痛薬、抗アレルギー剤、漢方薬、便秘薬などどんな薬と併用しても問題はないとされています。

HRTという治療法が、自分に合うかどうか不安です。

HRTを行うことに不安があったら、まず、3ヶ月ほど受けてみませんか。その間に症状の改善のようすを実感し、副作用の現れ方によっては薬の量をコントロールして、自分の体にあった処方を見つけることができます。
3ヶ月やってみて調子がよいと思ったら続ければいいし、自分に合わないと思ったらやめればいいのです。薬をやめた反動が出たりホルモンの影響が残ることはありません。

HRTを始めたらいつまで続けるのですか?

HRTはやめたくなったらいつやめてもいいのですが、その時改善されていた症状がまた出てくる場合もあります。
もし、「本当に効いているのだろうか」とHRTの効果に疑問を持ったり、「いつまで飲んでいていいのか」と不安が生じたら、一度やめてみるのもいいでしょう。やめてみて「やはり飲んでいたほうが調子がよい」と思ったらまたやればいいのです。
ただし、骨粗しょう症や高脂血症などの予防や治療のためにHRTを行っている時は、薬を途中でやめると治療の効果がなくなってしまいます。たとえ自覚症状がなくても指定された期間は続けるようにしましょう。

上手なHRTの受け方とは?

どんな薬でも、目的や意義がはっきりしないままだらだら続けるのはよくありません。まず、「HRTを何のためにやるのか」という目的をはっきりさせ、その目的が達成(解消)されるまで処方を受けるという方法がよいでしょう。
また、HRTがより効果を発揮するために、バランスのよい食事や一日30分の運動などのよい生活習慣を心がけましょう。

飲み忘れ、貼り忘れたらどうなりますか?

使用を忘れても2〜3日では変化はありませんが、しばらく忘れていればそれまで改善されていた症状がぶり返すことになります。そうしたらまた始めればいいのです。忘れたことによる体への悪影響はなく、薬が効きにくくなったりすることもありません。

HRTを受けるには、どこへいけばいいのですか?

HRTは、欧米では更年期女性の50%が受け、韓国でも30%が受けているとされる治療法ですが、日本ではまだ普及が充分ではありません。そのため、更年期外来を設ける大学病院や婦人科クリニック以外に、一般の産婦人科ではまだ処方を行っていない場合もあります。
当サイトの「更年期に詳しい婦人科・更年期外来リスト」をご覧ください。もし、お近くにHRTを受けられる医療機関が見つからない場合は、「女性の健康とメノポーズ協会」の電話相談にお問い合わせください。(→こちら)

内科でHRTを受けてもよいですか?

婦人科だけでなく、整形外科や内科の医師がHRTを処方することもあります。しかしホルモン数値や子宮がんなどは、婦人科でしかチェックできません。どの科で処方されていても、年に一度は必ず婦人科を受診しておきましょう。

HRTを受けられない人(受けてはいけない人)とは?

現在乳がんや子宮がんにかかっている人、血栓症の人、過去に血栓症をわずらったことのある人は原則的にHRTを行うことはできません。
また、子宮筋腫、乳腺症、糖尿病、高血圧、肝機能障害の場合は、HRTの投与は医師の管理のもとで慎重に行われなければいけません。
こうした持病のある人で、更年期の症状が強い場合は、HRTを処方する婦人科か更年期外来の医師に希望を伝えてよく話し合いましょう。

HRTをしている時、どんなことに注意したらいいですか?

HRTがより効果を発揮するために、バランスのよい食事や一日30分の運動などのよい生活習慣を心がけましょう。
また、HRTをしながら喫煙を続けていると、血栓ができやすくなるといわれています。ぜひ禁煙をおすすめします。
どんな医療を受ける場合にもいえることですが、定期検診は必ず受けましょう。HRTをしている人はホルモン量、乳がん・子宮がんの定期的な検診が必要です。

HRTは閉経してからでないと受けられないのですか

まだ完全には閉経しておらず、月経がある状態でも、更年期の不調が出る人もいます。女性ホルモン値を検査して下がっているようなら、HRTを受けることができます。その場合、まず3ケ月間程度の短期にしぼってエストロゲン単独での投与を受けるというやり方があります。
その後は、閉経がまだでも月経周期が3ケ月以上空くようになっていたら、黄体ホルモンも同時に投与しておいたほうがいいでしょう。



前に戻る



更年期とは

ライフサイクルと女性ホルモン

閉経と更年期

症状、どうして起こるの

どんな症状が起こるの

更年期度チェック

HRTとは

HRTを賢く使いましょう

HRT投与方法・薬の種類

守って欲しいこと

HRT Q&A

基本的な疑問

使い方、使い始めの疑問

リスクと副作用

HRTに関するその他の疑問

症状・療法別の疑問

骨粗しょう症とは

更年期の骨の健康と女性ホルモン

骨粗しょう症Q&A

尿失禁

腹圧性尿失禁と過活動膀胱

骨盤底筋体操

メノポーズ生活相談

メノポーズ生活相談