重い荷物を持った時、せきやくしゃみをした時など腹圧がかかった時にモレてしまうのが「腹圧性尿失禁」。
女性の骨盤の底にある筋肉(「骨盤底筋群」)が弱り、膀胱や尿道など骨盤の中にある臓器をきちんと支えられなくなったために起こるものです。
妊娠や出産のために骨盤底筋が弱くなることもあるし、老化や肥満もその要因の一つです。
ふとおなかに力が入った時、「!?」と思う瞬間があったら、早めに骨盤底筋をひきしめるトレーニングを始めましょう。
コツをつかめば、生活の中で簡単にできるものばかりです。
1.つり革をにぎりながら(にぎったつもりで)
2.テーブルに手をついて
3.イスにすわって(a)
4.イスにすわって(b)
※「腹圧性尿失禁と過活動膀胱」手術や薬剤治療
骨盤底筋体操は、続けることが大切です。
電車の中やキッチン、またテレビを見ながら、3ヵ月をめどに続けましょう。
お友達にすすめて情報交換しながらやるのも効果的です。。
・おへそを背中にくっつけるように、息を吐きながら
体の底(膣と肛門)をきゅっと引き締める。
・そのまま、トイレにいきたいのを我慢するような感じで引き上げる。
・10数えたらいったんリラックス、2〜3回繰り返す。
※両手でつり革につかまる姿勢でもよい。
※家にいる時も、つり革を握っているつもりで立ち、やってみましょう。

・テーブルに両手をつき、おへそを背中にくっつけるような
イメージで息を吐きながら、骨盤底筋を引き締める
・続けて、きついジーパンのジッパーを
ぎゅっと引き上げるようなつもりで、
からだの内側を意識しながら上の方へ引き上げる。

・イスの両端に手をおき、おへそを背骨に近づけるように息を吐き、お尻を少し浮かせる感じで膣と肛門を引き締める。
・おへそを見ながら、ジッパーを引き上げるイメージで5〜6回ひきあげる。

・イスに座って片足を上げ、足元のボールを
踏むようにゆっくり下ろす。
・おへそを背中に引き付けるように息を吐きながら、
ももの内側の筋肉を引き締める。
・両脚の間にボールを挟んで両側から押したり、
脚を組んでボールを挟んだりして行ってもよい。
| 腹圧性尿失禁では、毎日の骨盤底筋体操を続けることが役立つほか、泌尿器科では、膀胱をつりあげるTVスリング手術も行われています。 また、尿がたいしてたまっていないのに膀胱が過度に収縮してしまい、尿意を感じさせる「過活動膀胱」も頻尿や尿漏れの要因です。 膀胱の収縮をおさえ、神経に働く「抗コリン剤」は、腹圧性尿失禁と過活動膀胱のいずれにも効果のある薬剤です。いずれも、女性の尿漏れに詳しい泌尿器科をおたずねください。 最近は女性が行きやすい女性泌尿器科外来も増えてきています。また、婦人科の中にも尿失禁外来を設けているところがあります。尿モレは成人女性の3人に1人にみられるという症状。適切な治療でよくなり、性格まで明るくなったという女性もいます。「自分だけでは」と我慢せずに、改善できる方法を専門家に相談するなどして、しめりがちな毎日にさよならしましょう。 |