Quality Aging

骨粗しょう症の予防と改善

プレ更年期・更年期前期からはじめたい
骨粗しょう症の予防と改善
 

更年期からじわじわすすむ女性の病気

骨粗しょう症とは「骨の強度が減少して骨折しやすい状態になる」病気です。骨の強度は、骨密度と骨質が影響しており、骨粗しょう症になると骨は乾いたスポンジのようにスカスカのもろい状態になってしまいます。

 ※骨粗しょう症については、こちらの記事もご覧ください
→「骨の健康と女性ホルモン
→「骨粗しょう症Q&A

骨粗しょう症を「怖いけれど、私にはまだ関係のない高齢者の病気」と思っていませんか? 
たしかに、背骨がつぶれて背中が曲がったり、大腿骨の骨折から寝たきりになるのは多くが70代を過ぎてからのことです。しかし、その前段階である「骨量減少」は、早ければ40代、閉経より前から起こり始めるのです。

骨はエストロゲン減少の影響を受ける

なぜ、40代から骨量が減少しはじめるかといえば、骨は女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けるからです。卵巣機能が低下し、閉経する50歳前後からエストロゲンは急激に減少しますが、骨も閉経後の10年間で20%も減ってしまいます。
さらに、閉経前の月経不順の状態等も、骨量に影響を与えます。同じ年齢でも、閉経している人、月経が不順の人、月経が順調な人では、一年間に減少する骨量は違ってくるのです。これはまさに体内のエストロゲンの状態が異なるからで、その骨量の差が年齢を重ねるに従って大きくなり、骨粗しょう症という疾患にすすんでいくといってもいいでしょう。
高齢時代をいつまでも元気にいきいき過ごすために、骨を丈夫に保つことはとても重要です。そのための対策は、まさに40代からたてていく必要があるのです。

<あなたの骨は大丈夫?>骨粗しょう症になりやすさをチェック

牛乳やヨーグルトなどの乳製品をあまりとらないはい  いいえ
納豆や豆腐などの大豆製品をあまりとらないはい  いいえ
タバコを吸うはい  いいえ
酒をよく飲むはい  いいえ
運動をしないし、日常生活で体を動かすことが少ないはい  いいえ
痩せ気味、背が低いはい  いいえ
母や母方の祖母などに骨粗しょう症の人がいるはい  いいえ
糖尿病、または胃や腸の手術を受けたことがあるはい  いいえ
ステロイド剤を服用しているはい  いいえ
偏食が多い、無理なダイエット(食事制限)をしていたはい  いいえ
閉経を迎えたはい  いいえ
あなたの骨の健康チェック

「はい」の数が多いほど、将来的に骨粗しょう症になりやすいといえます。 
毎日の食事や運動はもちろん、更年期にさしかかったら毎月の月経のようすにも気を配っておくと変化に気づきやすくなります。
○がついた項目について、下記を参考に生活習慣を見直してみましょう。

食事
骨はカルシウムとたんぱく質が結合して作られています。また、たんぱく質は骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きもします。そこで骨の健康のためには、カルシウムたっぷりの小魚類や、たんぱく質とカルシウムの両方が豊富に含まれる乳製品を十分にとりましょう。
また、中年期以降の女性はエストロゲンの減少で脂肪の代謝が悪くなり、太りやすくなります。低エネルギーで高たんぱくの大豆製品とともに、海草類、緑黄色野菜を活用し、バランスの取れた食生活を心がけ、閉経以降もそれをずっと維持していく工夫をしましょう。
たばこ・アルコール
閉経後の女性について、喫煙は骨密度の低下の原因となることがわかっています。また、更年期前の若年女性では、喫煙が将来の骨密度減少を加速させる可能性が高いとされています。
ビールコップ1杯ぐらいの少量のお酒は、骨を強くし骨折予防に役立つという研究結果が出ています。ただし、それ以上のお酒、飲み過ぎることは骨を脆くして骨折のリスクを増加させることもわかっています。
お酒は適量を、たんぱく質やカルシウムのとれる酒肴とともに楽しみましょう。
ダイエットに要注意
無理なダイエットにより体脂肪が減少することで卵巣の機能が低下し、エストロゲンが減少しやすくなります。半年も無月経が続くと、骨にも影響が及び、骨量減少が起こります。若い頃のダイエットが将来的に骨粗しょう症の原因になるのです。
これからダイエットに取り組む人も、食事制限で短期に痩せようとするのは危険です。脂質の多いおやつをやめ、バランスのとれた食事メニューと運動で体脂肪を少しずつ燃焼させるダイエットプログラムを考えましょう。
運動
よく運動して骨に負荷をかけることにより、食べたカルシウムが骨に吸着しやすくなります。また、骨内血流量が増加して、骨を作る細胞(骨芽細胞)が活性化し、骨量の維持に役立ちます。
ウォーキングやストレッチの習慣を持ちましょう。1日15〜30分の早歩きで骨密度が上がるというデータもあります。
また、運動をすると筋力もつきます。筋肉は骨を周囲から支える役割をしますから、40代から運動習慣をつけておくことで、転倒による骨折を防ぐ役割もしてくれます。
また、1日15分程度日光にあたることでビタミンDが合成され、カルシウムの吸収を高めて骨に沈着させる作用が高まります。
やせ気味・骨粗しょう症の家族歴
痩せていて小柄な人や、母親、母方の祖母が骨粗しょう症だったという人は、骨粗しょう症になりやすいことがわかっています。40代のうちから、年に一度は骨量を測定し、変化を見ておきましょう。骨量減少の段階で治療を始めることにより、骨粗しょう症は予防することができます。
閉経したら
すべての女性に、閉経後は骨量減少が起こります。そこから骨粗しょう症にならないためには、運動や食事のとり方を工夫して若い頃の骨量をしっかり上げておくことです。
閉経後早期のホルモン補充療法(HRT)は骨量減少を抑え、骨粗しょう症の予防になることがわかっています。

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