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-女性の健康について- このページは更年期の症状に関する記事です。

自律神経失調による症状(のぼせ、ほてり、ホットフラッシュ、冷え、めまい、耳鳴り、動悸、知覚過敏)

更年期にもっとも多い「汗」と「体温調節」のトラブル

更年期症状としてもっとも典型的に起こるのが、ホットフラッシュなどの汗と体温調節がうまくできなくなる症状や、急に胸がどきどきするなどの「動悸」の症状です。これらは自律神経の乱れによるもので、ストレスや不安症、内分泌の病気などでも起こることがあります。

なぜ自律神経失調症状が起こるのか

自律神経とは、呼吸、心拍、血流、血管の調整、臓器を動かすなど、外部の刺激や情報に反応して体の機能を調整しているしくみです。女性ホルモンの(エストロゲン・プロゲステロン)は卵巣から分泌されていますが、その分泌をコントロールしているのは脳の視床下部にある性中枢というところです。視床下部は生命維持の中枢ともいえ、甲状腺や副腎などのホルモン分泌、自律神経系や免疫系とも深くかかわっています。このことが、更年期に入って女性ホルモンが減少すると自律神経の働きにも影響が生じることに関係するという説があります。

「ほてる」と「冷える」が交互に来ることも

ホットフラッシュとは「突然、顔や体が熱くなり、汗がふき出る」という症状です。日本人では、発汗はそれほどひどくないが、「ほてり」「のぼせ」「冷え」など体温調節がしにくいタイプの症状の人も多いとされています。具体的には「顔が熱くなる」「首から上が熱くて頭がぼーっとする」「暑いと思っていたが、しばらくすると背中がぞくぞくして冷えてくる」などの感覚があり、中には「首から上が熱いが、足は冷えている」という人もいます。これを「冷えのぼせ」といいます。

汗も動悸も同じ「血管運動神経症状」

動悸とは胸がドキドキすることですが、その起こり方は人それぞれです。数回だけ「ドキン、ドキン」と強く脈を打つこともあるし、しばらく(数分ほど)ドキドキが続くこともあります。ドキドキしているときに脈を測ると、実際に1分間に100回以上で「頻脈」の状態になっている場合もあり、「本当に心臓が悪いのではないか」と不安になってしまうこともあります。このような汗の症状や動悸、息切れは、自律神経系の中の血管の収縮神経と拡張神経の不調によって起こるため、「血管運動神経症状」または「血管運動神経系障害」といわれます。

他の病気が隠れていないか、見極めも大切

女性の骨や血管、皮膚、粘膜など全身を守っていたエストロゲンが枯渇していくため、更年期は、女性にとってさまざまな病気が起きやすくなるときです。血圧や中性脂肪、悪玉コレステロールが上昇しやすく、動脈硬化が起こりやすくなります。そこで、動悸や息切れなどがあったら狭心症などの心疾患や、肺・気管支の病気、食道・胃の病気などが隠れていないことを確認するために、一度は循環器内科や消化器科など受診し、必要な検査を受けておくのもよいでしょう。初めから婦人科や更年期外来を受診する場合も医師とよくコミュニケーションをとり、検査結果を確認するときなど他に内科的な問題点がないかなど聞いておくことをおすすめします。このほか、自律神経の変調によって起こる症状としてのどのつかえや息苦しさを感じることもあります。

HRT(ホルモン補充療法)の効果が出やすい症状

ホットフラッシュや動悸など血管運動神経症状は、HRT(ホルモン補充療法)がもっともよく効くとされています。多くの人は、HRTを始めて数日~2週間ほどで「汗やほてりがなくなった」という効果を実感しているようです。こうして、HRTや漢方薬で治療を行うことで症状が治まれば、別の病気ではなく更年期症状だったと判断することもできるわけです。経験していない人は「たかが汗」と思うかもしれません。しかし更年期症状は、症状そのものがつらいだけでなく、生活に響くことで心の負担にもなるのです。たとえば、人前に出ることの多い営業や接客業の方では「人前に出ると顔に大汗をかくようになり、仕事に差し支えるのが困る」「汗をかくのでメイクがもたない」という人もいます。また、「汗をかいて目が覚め、毎晩夜中に着替えをしなくてはならないのがつらい」と、睡眠リズムの乱れで疲れてしまっている人もいます。

つらさを取り除く治療を

症状の強さには個人差もあるし、生活環境によってもかわってきます。たいしたことではないからと一人で抱え込まず、つらいと思ったら、一度婦人科の更年期外来に相談してください。HRTは骨粗鬆症の治療などでは長く使っていく必要がありますが、更年期症状の改善のためなら、その症状が治まるまで使えばいいのです。夏場や梅雨時など、汗が出やすくのぼせやすい期間だけHRTを行うという使い方をしている人もいます。

症状に応じて生活を工夫しよう

ほてりや動悸などがあるときは、緊張する場面を苦手に感じたり、締め付けられるようなデザインや重い素材の服装はしたくないと感じる人も多いようです。それは、体がゆとりや快適さを求めて、ゆっくりしたがっていると考えることもできるかもしれません。そんな心と体の声を聞いて、少しリラックスする時間を持つようにしてみるのもよいでしょう。また、外出するときには着脱しやすく、温度調節のしやすい衣服にしたり、寝るときはタオルやガーゼを背中やわきに当てておいて汗ばんだら引きぬくというように、生活の智恵を工夫してみましょう。こうして「汗をかいても困らない。何とか対処できる」と思えることが心のゆとりになれば、体に感じる負担を減らしていくことにもつながっていきます。

めまい、耳鳴りはあせらずに

自律神経は、呼吸、心拍、血管・血流、臓器の働きなど、自分で意識せずに自動的に動いている体の機能を司っています。このため、自律神経の不調はさまざまな症状になって表れます。更年期の症状が多様なのはそのせいもあるでしょう。めまいや耳鳴りで外に出られない、というのも更年期世代の女性に多い訴えです。メニエール病によるめまいは「ぐるぐるする」と表現されることが多いのに対し、更年期のめまいは、「ふわふわする」「急にふわっとして倒れそうになる」という表現をする人が多いといわれます。

めまい、耳鳴りにHRTは効果が出にくい?

めまいや耳鳴りは更年期症状としてとても多いのですが、HRTではあまり効果がみられず、よくなるまでに時間がかかることもあります。元の元気な状態に戻ろうと治療をあせりすぎず、めまいの起こりにくい姿勢や動き方を工夫して、できるだけ今を楽に過ごせるようにしてみましょう。友達とお茶を楽しんだり、音楽を聴いたり、好きなことをしているとめまいや耳鳴りが気にならないという人もいます。こうしたことをとりいれて症状を忘れる時間を増やしていくことも大切です。めまいや耳鳴りは、季節ごとの気圧の変化や睡眠不足も影響します。また、三半規管の異常や加齢性の難聴、動脈硬化、脳こうそく、高血圧、メニエール病など別の病気が隠れている場合もあります。一度は耳鼻科で検査を受けるといいでしょう。

【みんなが感じているホットフラッシュ、のぼせ、ほてりなどの症状】(当協会電話相談より)

ホットフラッシュ・のぼせ・ほてり

夏でもないのに上半身だけ暑くて汗がだらだらたれる。腰から下は脱力感があってだるい。(52歳・未閉経)

のぼせがひどく、夜中にも寝汗をかく。それなのに、足の指先から甲にかけては冷えて痛い。漢方薬を使っているが効かない。とにかくなんとかしたい。(62歳・55歳で閉経)

閉経の5年前から膝が痛くて立ったり座ったりがつらかったが、閉経ごろからはホットフラッシュも出てきた。ひどい時には汗で1時間ごとに着替えなくてはならない。内科で検査をすると女性ホルモンが低下していると言われた。(50歳・閉経48歳)

冬だというのに夜中に汗をかいて、一晩に6回も着替えたことがあった。耳鳴りやめまいもあり、活字や音が迫ってくるようで新聞が読めない、テレビの音も極端に小さくしてしまう。婦人科では「誰でもなる年齢ですから」と言われた。(52歳・閉経50歳)

お風呂から出たあとなど体中の水分が全部出てしまいそうな気がして気分が悪くなる。(45歳・未閉経)

朝、お化粧をしても、出勤のバスの中で滝のような汗が出て全部とれてしまう。会社に着くと顔を洗って化粧のしなおし。昼にもやりなおし。接客業なのでしかたがなくメイク直しをしているが、時間もとられるしそれだけで疲れてしまう。(47歳・未閉経)

突然寒けがして、体中がゾクゾクと鳥肌が立ち、まるで風邪で高熱が出た時のようになる。数分続いて元に戻るが、がっくり疲れてしまう。(49歳・未閉経)

突然、ストーブの前に顔をつきつけたみたいに上半身が熱くなる。電車の中やショッピングセンターの人ごみの中で、突然熱くなり、汗がだらだら流れ続ける。(51歳・閉経直後)

寒い台所からは暖かい居間へ入ったときなど、鼻の頭や頬を中心にボーッと熱くなってのぼせる。上半身は暑くて気持ちが悪いほどだが、腰や足は冷えている。近所の薬局で「そういうのは冷えのぼせという」と言われた。(51歳・未閉経)

子どもの学校の保護者会で発言を求められて急に顔が真っ赤になり、首から上が暑くて汗がぽたぽた出てきた。緊張しているつもりはなかったのにびっくり。それ以来、人前に出るのに恐怖感がある。(47歳・未閉経)

ちょっとしたすきまから風が入ってくるだけで背中から肩、腰が冷えを感じ、着膨れするほど着こんでも役に立たない。いつも12月にはクリスマス用の飾りつけをするのが楽しみだったが、今年は冷えがきつくてそんな気分になれなかった。(47歳・未閉経)

ここ1年、月経不順になるとともに指先と足先の冷えが特にひどい。パソコン入力の在宅ワークをしていたが、手袋の指先を切ってはめていても指が冷えきって腕全体が痛くなるほどだったので、とうとうやめてしまった。(50歳・未閉経)

40歳ぐらいからめまいやのぼせがひどい。首を締め付けられてよけいにのぼせそうで、タートルネックを着たくなくなった。(45歳・未閉経)

めまい、耳鳴り、知覚過敏

歩いていて突然頭がぐらっと回ったようになり、一瞬強い吐き気。頭を下げるようにしてしばらくすると治る。いきなり倒れたらどうしようかと思うと、駅の階段や長いエスカレーターを使うのが怖くなってきた。(48歳・未閉経)

閉経前の数年間はめまいがあって、座っていてもときどき揺れていた。特に、頭を急に動かすとグラっとなりやすい。今も、後ろから声をかけられたときなどすぐに振り向かないようにしている。(50歳・閉経50歳)

閉経直前の頃がめまいが一番ひどかったので、耳鼻科で検査したが異常はなかった。今もときどきあって、水の流れる音やオートバイのエンジン音に反応して耳鳴りが起こりやすい。(53歳・閉経51歳)

耳が詰まったような、耳の奥が痛い感じが続いている。立ち上がるとめまいがして目がチカチカする。家の中でも壁を伝って歩いているような状態なので怖くて外へ出られない。(53歳・未閉経)

6年ぐらい前からふらふらめまいがして、受診した科によってメニエール病と言われたり、自律神経失調症と言われたり。各科でいろいろな薬を出されるが、整体の先生には薬をやめるようにといわれてずっと迷っていた。婦人科を受診して更年期症状と診断されて腑に落ちた。(59歳・閉経51歳)

体がふわっとする感じに揺れていて10年くらいスッキリしない。耳鼻科では異常がないといわれた。週間1~2日は調子のよいときがあって外出もできるので、買い物がてら散歩をしたりして気分転換するようにしている。何度も電話相談をして「少しずつ薄紙をはぐようによくなっている人が多いですよ」と言われた。確かにそうかもしれない。(58歳・閉経50歳)

めまいがあり、耳鼻科の検査と脳のCT検査を受けたが異常はなし。いろいろ訴えたら精神科の薬を出された。婦人科で血液検査を受けたら「女性ホルモン量はまだそんなに減っていないが、これから定期的にようすを見ていきましょう」といってくれて、今は漢方薬を飲んでいる。(49歳・未閉経) 

耳が詰まった感じがしてめまいと耳鳴りが続いている。最初の病院では突発性難聴といわれ、次の病院ではメニエール病といわれた。友人に打ち明けたら「ホットフラッシュもあるのだから更年期ではないの?」といわれ、自分でもそうかもと思い始めたところです。(55歳・閉経54歳)

体がフラフラする感じで外に出られない状態が3年間続いている。犬の散歩は何とかがんばっているが、病院にいくにはバスや電車を使わなくてはいけない。人ごみも恐いしどうしたらいいかわからない。(52歳・閉経49歳)

閉経後から眼球がひっぱられるような痛み。目が回って立ち上がれず、ひどい時はトイレにもいかれない。検査では異常がないということなので、ヨガ教室などに通ってなんとか改善しようと頑張ってきた。今も全身がひっぱられるような気がする。(53歳・閉経51歳)