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-女性の健康について- このページは月経周期と女性の健康課題に関する記事です。

大切なイベントに月経が重なりそう…。1か月前からの調整で月経を移動する方法

女性の体を守る月経だからこそ、大切なイベントと重ならない工夫も可能です

月経のせいでせっかくの旅行が楽しめなかった。月経痛が酷いので、試験やスポーツなど大切なイベントと月経が重なってほしくない……など、月経を移動できたら助かると思う女性は多いのではないかと思います。

月経が周期的であることは、女性の生涯にわたるホルモンサイクルを守るために重要な機能です。それは、月経周期は自然に任せるべきだということではありません。月経と重要イベントが重なって本来の力が発揮できなかったというつらい思いをしないためにも、そして月経期間に無理せず体を休められるためにも、「月経を移動する」方法が世界的に活用されています。

ここでは、低用量のエストロゲンとプロゲスチンが配合されている女性ホルモン製剤のOC(低用量経口避妊薬)またはLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)で移動する事例をご紹介します。

なお、月経の移動にあたっては婦人科受診が必要です。
OC、LEPについての解説は下記の各ページを参照してください。

OC・LEPで月経を早める方法

月経周期が約28日で安定している女性の場合

例)12月3日(★印の日)に月経が来てほしくない場合

来てほしくない月経予定日(12月2~6日)の前の月経開始3日目(11月6日)頃からOCまたはLEPを最低でも14日間服用します。

月経が来てほしくない日の10日ほど前に服用を中止すると、服用中止後2~5日後に出血が始まります。

図の場合は服用中止後3日目に出血がはじまり、出血が5日続いたとしても本来の月経予定日には出血が終わっていることになります。

月経を早める方法の図
図1 月経を早める方法

OC・LEPで月経を遅らせる方法

月経周期が約28日で安定している女性の場合

例)12月3日(★印の日)に月経が来てほしくない場合

来てほしくない月経予定日(12月2~6日)の前の月経開始3日目(11月6日)頃からOCまたはLEPを月経が来てほしくない日まで服用します。

図の場合は服用中止後3日目に出血がはじまり出血を遅らせることになります。

月経を遅らせる方法の図
図2 月経を遅らせる方法

OC・LEPで月経を長期的に管理する方法

普段からOC・LEP(21錠服用して7日間休薬するタイプ)を服用している場合

例)10月20日に月経が来てほしくない場合

本来は10月13日まで服用してから休薬する予定のところ、2日前の10月11日に服用を止めると出血が予定よりも2日早く起こります。

その後は、本来の服用方法通り、休薬期間7日の後21錠服用7日間休薬を繰り返します。

例)1月6日に月経が来てほしくない場合

本来は1月3日まで服用してから休薬する予定のところ、2日遅い1月5日に服用を止めると、出血が予定よりも2日遅く起こります。

その後は、本来の服用方法通り、休薬期間7日の後21錠服用7日間休薬を繰り返します。

例)3月3~9日の間、月経が来てほしくない場合

本来は3月2日まで服用してから休薬する予定のところ、7日遅い3月9日に服用を止めると、出血が予定よりも7日遅く起こります。

その後は、本来の服用方法通り、休薬期間7日の後21錠服用7日間休薬を繰り返します。

月経を長期的に管理する方法の図
図3 月経を長期的に管理する方法

OC・LEPのような低用量のエストロゲンとプロゲスチンが配合されている女性ホルモン製剤で月経(出血)を移動する場合は、早めの対応、もしくは普段から服用している必要があります。

また、服用中止後の出血のタイミングや出血がどれだけ続くかなどは個人差もありますし、OC・LEPは婦人科で処方してもらう必要があります。

ですので、婦人科の医師と相談の上対応してください。